女スパイ参上! コードネーム「不二子」
2009/2/19 (Thurs.) 23:49:41
 
 
セカンド不二子です。「セカンド不二子」といっても、比較的初期の方の顔をイメージして描かせて頂きました。私は目が角張ってて、髪の毛がボリュームアップした後期の顔よりも、丸みを帯びた、やや大きい目をした初期の顔の方が好きだからです。それにファースト不二子の雰囲気も若干残っているように感じられますし。まぁ、同じ原作のものをデザインしているので、案外似ているというのは当然なんですが(笑)、それでも初期にデザインされたものは、あまり前作のイメージを損なわないようにと、北原さんも前作の大塚さんの絵を考慮してデザインされたのだと思います。私は特に五ヱ門にそれを感じますね。原作の五ヱ門はそんなに面長ではありませんし、また、ヘアスタイルもアニメ版とは違います。セカンドの五ヱ門は前作と比べて顔つきが優しくなったものの、面長でああいうヘアスタイルというのは、やはり前作のイメージを継承してデザインされたからだと思います。一番最初のOP、EDは、ファーストのイメージを継承しているということが顕著に表れていますね。
 
セカンド・シリーズは、実際「ファーストの6年後」という設定になっていますので、そのせいかどうかはわかりませんが、不二子のファッションも結構大人し目のものになりましたね。私が抱いているセカンド不二子の基本ファッションイメージは、「タンクトップと膝上位までのタイトスカート」という感じです。そんなファッションですから、根本的にファースト初期のようにバイクを乗り回すような雰囲気ではありませんし、また、足も上げられませんのでアクションにも不向きです。要するに、あまりアクティブさは感じられないと…。実際、初期の頃はまだルパンと張り合っていたりして結構頑張っていたと思うのですが、回を重ねるにつれてルパンにお宝をねだったり、助けを求めたりする「ルパン依存」度、大富豪との結婚を夢見る「玉の輿願望」度が高くなっていき、それに正比例するように、不二子の「フツーのオネェちゃん」度、「オバン臭さ」度もどんどん高くなっていきました。
 
どのOPの不二子も大変若々しく、ファッショナブルで、アクティブで、とても魅力的です。それゆえ、OPと本編の不二子のギャップに、いささか戸惑いと一抹の寂しさを感じる事もありました。因みに私が一番好きなOP不二子は、第2期OP(ボーカルバージョン)の不二子です。間奏に映し出される、様々な表情をした不二子が一つのフレームに収められている絵も素晴らしいですし、何よりも片膝を立ててジッパーを下ろす、ライダースーツの不二子ちゃんの姿が何とも艶めかしくて、ゾクゾクッ!ときちゃいます(笑)。北原さん御自身の不二子の造形自体はそんなに嫌いではないです。強いて難をあげるなら、ヘアースタイルが平凡で、大人しくおさまりすぎているという事ぐらいでしょうか。ですから今回の絵は、「セカンド・シリーズ本編で、不二子にこんなファッション、こんな雰囲気を感じさせて欲しかった」という、私の願望を込めて描かせて頂きました。 ギリギリまでジッパーを下げて魅せているのは、不二子の自信の表れというよりは、一番は私の欲望の表れです(笑)。
 
私が不二子ちゃんを描く場合は、常に「華」を感じさせたいですし、また、やはり我々のように「普通の世界の住人」ではなく、「特殊な世界の住人」であるという雰囲気をどこかしらに醸し出させたいと思っています。あのヘアスタイルで髪の色が濃い茶色というのは、やはりちょっと平凡すぎると思いますし、個人的には面白みが感じられません。先の話ではありませんが、OPの不二子の髪の色も結構カラフルだったりしますし、「カリ城」なんかでは、不二子の髪の色はオレンジですね。MP先生がお描きになる不二子の髪の色も金髪、銀髪、赤毛等、実に様々です。まぁ、私も不二子ちゃんを描く時は、毎回楽しみながら髪の色を考えていますし、またそれが、色々迷って悩みのタネでもあるんですね(苦笑)。
 
 
不二子に銃を持たせたのは、「ルパコレ」様で描かせて頂いた絵依頼、二度目ですね。次元のマグナムも過去に二度程描きましたが、いずれもお絵描き板のツールで描いた小さい絵ですので、今回のブローニングほどきちんと描いていません、というか、ザザザッと雑線でごまかしています(苦笑)。ルパンのワルサーP−38はchebさん宅のお絵描き板で一度、銭形のコルト45に至っては、一度も描いた事がありません(大汗)。今回の不二子ちゃんはタイトルにもあるように、「女スパイ」というイメージで取り掛かりましたので、やはり銃は避けては通れない必須アイテムだったのです(苦笑)。いざ描き始めるとやはり難しく、苦痛で仕方なかったのですが、皆さんにお褒めの言葉を頂き、途中で投げ出さずに描き上げた苦労が報われました(笑)。しかしながら実を申しますと、私的にはちょっと不満が残りまして…(苦笑)。不二子にブローニングがあてがわれたのは、「コンパクトで女性が持つと様になる」という理由らしいのですが、私は実物(勿論モデルガンです)を見たり、手にとったりした事がありませんので、イマイチ大きさを把握しきれていません。後になって思ったのですが、今回の絵のブローニングは心なしか若干大きいように見えるのです(汗)。ウ〜ン、銃を描くのは本当に難しい!、というか何を描くにしても、それぞれ本当に奥が深いですからね。もっと精進したいと思います。
 
 
 
 
 
 

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