モンキーな男とパンチな女
モンキーな男とパンチな女
 
2008.1.22
 
 
 
私はモンキー・パンチ先生がお描きになる、ルパンと不二子の2ショットのカラーイラストが大好きなので、そういう雰囲気をイメージしながら絵を描かせて頂きました。 まぁ、本音を言わせて頂けば、こういう絵を描く場合は、頭の中はいつも不二子の事ばかり考えていますので(苦笑)、ルパンの方には細部まで神経が行き届いていないところがあります。今改めてこの絵を観ると、ルパンのネクタイが1枚でペラペラなんですよね(苦笑)。やっぱりちゃんと2枚重ねで描かないと…私からしたら、ちょっと悔いの残る部分でもあります。最初は、ルパンの方はワルサーP38を持たせようと思いましたが、ルパンと不二子、二人が拳銃を持って構えているのは、何かアニメ特有の、記号化された定番パターン、ポーズのようで、何となく絵が安っぽく見えたのでナイフに変更しました。「サンフランシスコ編」ではネクタイの裏に忍ばせたり、原作でのルパンはナイフを多用していますし、アニメでもパイロットフィルム、ファースト・シリーズ、そしてモンキー・パンチ先生が監督された「DEAD OR ALIVE」にて、ルパンの投げナイフが印象的に描かれています。私自身も今回の絵を描いて、「ルパンにはワルサーP38よりも、ナイフの方が似合うんじゃないか?」と思いました。
 
今回の絵は元々、「モンキータッチで今まで描いた事がない、前髪が垂れて片目が隠れた不二子ちゃんが描きたい!」という思いから描き始めたのです。欲望ムキ出しの私は、やはり不二子ちゃんの美しい身体のラインが描ける、ヌードとか、水着、下着姿を考えていたのですが、隣にまともな格好をしているルパンがいるので、どうしても不自然な感じがしたので、泣く泣く(苦笑)服を着せました。太ももを思いっきり露わにしているのは、私のささやかな抵抗と欲望です(笑)。原作本編の不二子ちゃんは、コートにブーツというファッションを結構見かけますが、カラーイラストでは、私の場合、赤いハイヒール(太田裕美か!)という印象がありますので、そう描くつもりでしたが、最初、城壁とか岩山のようなものを背景に描こうと思っていたので、「足場の悪そうな場所で、ヒールというのもおかしいなぁ」と思い、ブーツを履かせることにしました。まぁ、女性のブーツ姿も大好きですけども…(笑)。結局、何故背景を描かなかったのかと言いますと、ルパンと不二子の二人を描いた時点で、もうすでに規制容量ギリギリだったからです(苦笑)。それでもコルトさん、ベルさんには「背景がシンプルな方がいい」と仰って頂けたので(実は私もそう感じました)、何だか「怪我の功名」みたいでホッとしています。
 
(ルパンコレクション参加作品)

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