林檎色のポケットさん

                      不二子、真夏のバカンスinカリブ
                      不二子、真夏のバカンスinカリブ
2007/8/18 (Sat.) 01:27:49
 
日々猛暑のさ中、せめてお絵描きだけでも「リゾート気分」を味わおうと、今回の絵を描かせて頂きました。
まぁ毎年の事ですが、やっぱり夏には、不二子ちゃんの水着姿を描かないと…(笑)。それで今年の夏は、「マモ―編」の不二子ちゃんにモデルになってもらいました。「マモ―編」の不二子ちゃんという事で、彼女は世界屈指の大富豪、ハワード・ロックウッド氏(笑)と共に、彼の所有するカリブのプライベート・ビーチにて、バカンスを満喫しているところです。今回の絵は、カラッとした暑さの爽やかな夏…刺激的で明るくて、開放的でエネルギッシュで…とにかく全体からそんな雰囲気が発散されているような絵を心がけました。
そういったイメージ最優先で描いたものですから、厳密に言うと日射光の当たり方や陰のつけ方なんかは、多少おかしいかもしれませんが、その辺はご勘弁を…(苦笑)。
 
やはりこの時期でないと、堂々と不二子ちゃんのビキニ姿は描けませんからね!(笑)。ビキニの不二子ちゃんははっきり申し上げて、自分の欲望のおもむくままに描いております(苦笑)。一糸まとわぬオールヌードの不二子ちゃんには、勿論妖艶さ全開で悩殺されてしまいますが、その一歩手前の水着姿の不二子ちゃんも負けず劣らずの妖艶さがあり、加えてちょっとアクティヴなカッコよさも感じて、こちらも即KO!されてしまいます。この不二子ちゃんのビキニの色は「マモ―編」ということで、後半不二子ちゃんが着ていたセパレートのパンツファッションの色をイメージしました。
 
TVファースト初期デザインの不二子は人気ダントツで、勿論私も一番好きですが、個人的には「マモ―編」デザインの不二子も甲乙つけがたいほど大好きです。まゆ毛がキリッとつり上がっていて勝ち気な表情も堪りませんし、でも、とってもお茶目な雰囲気も持っていて…まさに「小悪魔」って形容がピッタリで、自分の気持ち、行動を一番ストレートに表現しているのは、「マモ―編」の不二子ちゃんじゃないかな、と思ったりします。
 
90年代半ばくらいからでしょうか、「紫外線は身体に悪い」と頻繁にマスコミやメディアに取り上げられるようになったのは…。それ以来夏になっても、メディアにはこんがり焼けた小麦色の肌のグラビアギャルは殆どみかけなくなってしまいました。昔は航空会社や化粧品会社のサマーキャンペーンのCMで、お手軽に日常に健康的なトーストギャルの映像が拝めて、またそれが一種の夏の風物詩みたいなところがあって、私も含めて世の男共にとっては本当に「古き良き時代」でした。私なんかは色白で痩せていて、日に焼けると真っ赤になって、またすぐに元に戻ってしまうという、まさに海が似合わないお子様ランチ的な人間なんで(苦笑)、逆に小麦色の肌の健康的な女性に惹かれたりするところがあります。
 
ベルさんが仰られるように、マモ―は本当に不健康的ですね(笑)。燦々と照りつける太陽の下は似合わないと言うか…。3年前の夏には「ル中」さんで、「ビーチが似合わない人々」として、海辺の砂浜で砂遊びをしている魔毛さんと白乾児を描いた事がありますが、マモ―の場合、それ以前に、あまり長時間直射日光を浴びていると、何だか干からびてしまいそうで…(笑)。でも一度見たら忘れられない、この「マモ―」というキャラクター…とても不気味なのですが、どこかしら愛嬌とコミカルさを感じさせてくれますね。ですから、以前「ル中」さんでは腹話術の人形にしてみたり、今年になってからはコルトさん宅のお絵描き板で、ピノコの「アッチョンブリケ!」をやらせてみたり、そして今回のこの絵もそうですが、サングラスをかけさせたり、派手なアロハシャツを着せてみたり…結構オモチャにして遊んでみたいキャラクターの一人です。やっぱり小柄なのがいいのかなぁ…。何だかマモ―さんは、「ルパン三世」のマスコットキャラクターみたいな感じがしますね(笑)。
 
そんな愛すべきキャラクター「マモ―」ですが、このマモ―にはちゃんとしたモデルがいることを御存知でしょうか?。
「マモ―」という名前は、勿論「魔毛狂介」から採っています。そして、あの超個性的風貌は、映画「ファントム・オブ・パラダイス」(1974・米)に登場する悪質な敏腕音楽プロデューサー、スワン(ポール・ウィリアムス)をモデルにしているのです。この事は以前のルパンマガジンのインタビューで、「マモ―編」監督の吉川惣司さん御自身がそう仰っています。この「ファントム・オブ・パラダイス」という映画は、「オペラ座の怪人」の、いわば「ロック・ミュージカル版」で、結構有名だったのか、何故かタイトルだけは大昔から漠然と知っていて、これまたかなり昔、TVで放映された時にビデオに録画して観た事があります。それで、このスワンという人物のヘアスタイルや服装を見ていると、確かに「マモ―のモデル」という事がよくわかります。勿論スワンは生身の人間なので、マモ―のような特殊体型ではありませんが、幼児と中年が混じり合ったような、ルパンが言うところの「とっちゃん坊や」的な雰囲気も醸し出しています。
また、キャラクター的にもマモ―に負けず劣らずの怪人物で、マモ―と重なり合う部分も感じられます。作品的には結構「やりきれなさ」や「せつなさ」が漂う映画ですが、もし興味があれば、一度ビデオでも借りて御覧になられてはいかがでしょうか。 ただスワンを観る時、あまりマモ―の事を意識しすぎると、「全然違うやん!」となりますので、そこら辺はあまり意識しないで観た方が楽しめると思います。
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