林檎色のポケットさん

                  不二子と3人の男
                  不二子と3人の男
2007/6/30 (Sat.) 02:31:30
 
「今年のテレスペは魔毛狂介が再登場する」という事で、それでちょっと、ファーストシリーズの有名な敵キャラを描いてみたくなったのです。個人的には、プーンはネット上で描くのは、これが初めてです。
 
白乾児にしてもプーンにしても、不二子にとっては「過去の男」…そしてルパンとて、この先ずっと不二子と関わり続けていくかどうかわからない、不二子にしてみたら「一過性の一人の男」にしか過ぎないのではないか…自由奔放で、自分の思うがままに行動し生きてゆく…大隈演出のTVファーストの不二子を見ていると、ふとそんな気がしてきます。
 
私なんかは歳喰ってる分、どうしても現在のルパンのデザインに馴染みにくいところがあり、ルパンがシリアスな顔をしていても、「何かピリッとしないなぁ…」と思ってしまいます。まぁ、ヒナ鳥が最初に見たものを親だと思うように(笑)、私の場合、生まれて初めて見たルパンが、TVファーストの大塚さんがデザインされたものですから、「これが真顔のルパンなんだ!」と、テレスペの反動で、ちょっとこんなルパンの顔を描きたくなりました(笑)。
 
原作初期の不二子はそれぞれが別の人物で、モンキー・パンチ先生曰く、いわゆる「ボンドガール」的な存在だったのですが、またもや先生曰く、「面倒くさいから、名前はみんな同じ『峰不二子』にしちゃった」という事らしいんですよね。でも、ルパンが関わりあう女性は、別人なのになぜかみんな「峰不二子」という名前だという、何ともシュールで摩訶不思議な設定が、かえって「ルパン三世」という作品、峰不二子の魅力に拍車をかけているような気がします。先生のアバウトさが、逆にいい意味で功を奏したというか…(笑)。
 
それで結局アニメ化された際、不特定多数の峰不二子では話がややこしくなるので、「一人の謎の女性」として設定されたわけですが、「峰不二子」って、女性の持つ「いい面」、「悪い面」、それら全てを兼ね備えた、本当に「女」を感じさせ、象徴するような、奥が深くて魅力的なキャラクターだと思います。女性の持つ「美しさ」、「可愛さ」、「妖しさ」、「神秘さ」、「優しさ」、「冷たさ」、「傲慢さ」、「ずるさ」…等々、本当に色々な面が見え隠れして、本当にとても魅力的なキャラクターだったのです。過去形で言わなければならないところがちょっと寂しいですね…(苦笑)。
 
TVファーストの大隈演出の不二子はそんなキャラクターだったからこそ、ルパン一人に縛られるような、そんな女性には見えませんでしたし、これから先、新たな男性とのドラマがありそうな予感をさせたり、過去に白乾児やプーンとはまた違った、男性とのエピソードがありそうな、そんな雰囲気も持っているような感じがしました。でも、ベルさんも仰られるように、確かにルパンと不二子の間には、他の男性には無かった「何か」があるような気がします。
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